【前編】日中一時と短期入所ができる施設を見学に行って来た 〜障害福祉の現実〜

今日は疲れたな〜。初めての場所へ行く運転もだし、道も街を外れ山を登り住宅地も通り抜けせまーい道を抜けてやっと到着。障害者関係の施設は山奥に作るしかないんだろうかね。仕方ないのかな。


社会の目に触れない所にある。当事者にならないと知らないこと目を向けることもない関心を寄せないことってあるね。

私だって昔のその一人だった。

今日は障害者施設を見学した私の感想を書きます。

現在利用中の方やこれから利用する必要がある方を不快にさせてしまうかもしれません。そこには苦渋の決断や常に葛藤もあるかもしれません。傷つく方がいるかもしれませんが、私の今の気持ちを記録しておきます。






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日中一時と短期入所

うり坊の癇癪としつこさに疲れていた私は小児科医と相談支援員さんに愚痴っていた。それで日中一時と短期入所の利用を勧められて、そういう制度があるなら利用できるものは利用して乗り切っていこう!と思って相談支援員さんに動いてもらっていた。

特に日中一時はオチャッピーの運動会などの行事が日曜日にある時うり坊を連れて参観できない時に預け先が欲しいという事情。短期入所は定期利用は求めてなくて、身内の体調不良や不幸があった時に飛行機移動が必要な時に預けたい。という考えで探していた。


日中一時と短期入所で場所がコロコロ変わると馴染むのに時間がかかるから同じところにしようとなると、市内に3箇所しかなかった。

見学

3箇所のうちの一つに見学をお願いした。
支援学校にもそこそこ近くて、ショートステイ後に学校へ送迎してもらってる子もいるという所。


まずは立地に「こんな奥地にか・・」とちょっと寂しい気持ちになって、到着するとHPで見るより施設の古さが気になった。中は清掃はきちんとされていた。

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全てに施錠

入館するなりはじめに驚いたのは全ての扉に施錠がされていた。出入り口だけではなく、各部屋全てに。

案内してくれる職員さんが鍵の束を持ち歩いていた。

フリースペースへ

うり坊がすりガラス越しに利用者さんたちの姿を発見してそこへ行きたいと言うので、説明より先に館内の見学をすることとなって最初にフリースペースに入った。

そこには20人くらい小学生から成人〜中年の男女が居た。部屋の隅で小さく座ってる人、数名で固まって座ってる人たち。少し走ったり床に寝そべってる人など自由に過ごしていた。

職員の案内では重度の方がほとんどで知的障害が多く中には自閉症の重めの方もいます。とのことで、会話は無かった。一緒に遊ぶとか会話するとかはなくて、寄り添いあってる人たちと自分の世界で過ごしている人がいた。

●こんなに色々な人を一括りにまとめておいていいの?
●うり坊の障害の程度と合うのだろうか?

と思った。

無機質

見学の最中にうり坊が図鑑が見たいと言い出した。私の想像では子供も利用する施設だから絵本や図鑑、ブロックなど遊び道具があったり、中庭には滑り台とかあるのかなって思ってたけど違った。


何も無いの。本さえ無い。全ては安全のためなんだろうけど。

ただ、施設には無いけど持ち込みはOKとのこと。でも、無傷で持ち帰ることは難しいと思って持たせてくださいって。本は破れてしまうかもしれないし、おもちゃは壊されるかもしれないと承諾の上持たせてくださいとのこと。

寝室

うり坊は男の子なので男性棟を見学した。(男女で棟が別れている)

建物そのものが固い壁と冷たいタイルの床で古い病院や学校のような雰囲気。扉も重い無機質な物に窓がついてる。

各居室には鍵がかかっていて他の利用者が入ってこないようにプライベートが守られているけど、職員は鍵で開けることができる。トイレは共有。

自閉症で身の回りのことが自分でできる方の部屋は一人暮らしのようなお部屋になっていて、ベットや机とテレビ、本棚にたくさんお気に入りの本。(ご本人不在なので部屋を見せてもらうことに躊躇しましたけど、見せてもらった。)その人はきっと特別できる人。

他の部屋は、剥き出しの硬く冷たい床に直にスプリングマットレスが置かれているか敷布団があるだけ。ラグも敷いてないしテレビも机もおもちゃも本も何も無い。あるのは布団だけ。鍵のかかった戸棚に私物をしまっていいらしい。部屋の備品が危険になることもあるし窓から物を投げる衝動の人などがいるからだって。


●思ってたいた『お泊まり』の環境とは全く違う。
●この部屋に、、この空間にうり坊を置いていけない。

そう思った。


利用中の方、そのご家族、このような感想を抱いてしまってごめんなさい。
預ける、利用するに至るまで色々な事情や葛藤があってのことだと思います。全て分かった上でのことだと思います。現状を知らずにイメージを抱いていた私の無知さによる感情と感想です。

 

今日はここまで。明日続きを書く。

2023年8月23日

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