【後編】日中一時と短期入所ができる施設を見学に行って来た 〜障害福祉の現実〜

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今日は幼稚園のママたちと8人でランチに行ってきたんだよ!
『ママ友トラブル』や『ママ友不要説』もよく聞くけど、私はけっこう楽しい。今日のメンバーはオチャッピーのクラスメイトね。うり坊が幼稚園時のお友達はできなかった。入園当初、お詫びして歩くことが多くて、友達になるなんて気持ちの余裕がなかった。でもオチャッピーのクラスではその場を楽しむ関係が築けている。小学校が同じ人違う人転勤族の人とか色々だけど、たまにお喋りしたり情報交換したり軽き付き合いで楽しめばいいと思ってる。





今日は、昨日の続きを書き留めておきます。

一晩経っても、私の感想を話すことへの葛藤がある。
例えば障害児育児で「私だったら絶対無理!」とか「よく受け入れることができるね」というような言葉を受けることがある。誰かにとって無理!ありえない!ということを受け入れて進んでいくしかない人がいる。それと同じで施設への感想を口にすることは利用者とそのご家族と懸命にサポートしてくれている職員を否定し傷付けてしまうかもしれない。でも、これからの障害福祉を改善していくためには声をあげなければいけないとも思う。

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激しいタイプ

本館の隣に別の棟があってそこにお風呂があるから入った。そこは「激しいタイプ」と職員が表現した人たちが暮らす棟で他害や自傷が激しい障害の方たちとのこと。


お風呂を見学しに入室しると長身の成人男性の方がフラフラと近付いてきた。私は成人男性の重度の方と対面するのは初めてだった。正直に言うと、とても不安になり怖かった。表情や仕草から何を考えているのか全くわからなかった。

お風呂場までついてきたのを職員がお風呂場を施錠して入ってくるのを防いだ。
見学が終わりお風呂場を出るとドアの前にいた男性はフラフラとうり坊に向かって近付いて来たと思ったら突然頭を殴ってきた。

私は咄嗟にうり坊を抱き抱え自分の背中を男性に向けて身構えた。その後別の職員がその男性を連れて奥へ消えて行ったし私たちもその棟を出た。


平静を装ったけど内心はものすごく動揺していた。


その人が悪いんじゃない。障害とはこんなに多様なのか。と現実を見た。

その棟の方達とは基本は生活は別々で、食事の時だけ食堂で一緒になるとのこと。

うり坊の安全は守られるのだろか・・・でも、その時私はうり坊も障害者であるのに線引きをするようなことを言っていいのだろうか。と悩み、一緒の空間で過ごすことが不安だけどどういう対策がされていますか?と質問することができなかった。。質問することで殴ってきた彼と防げなかった施設側を責めることになるのではないか。そう思ったけど、それは違ったかもしれない。やはり私はうり坊を守りたい。

どうする?

見学後は利用申し込みも可能だししなくてもいい。


私の結論は短期入所(ショートステイ)の利用はしない。日中一時のみ利用申し込みをするが定期利用ではなく、やもえない事情の時のみ利用する。」こととした。


理由は、こんな所で過ごさせたくないと思ったから。


どうしてそう思ったか。

●人間が人間らしく暮らす環境ではないと感じた。
無機質で余暇を楽しむための物(絵本や図鑑、おもちゃや遊具)も無く、楽しく豊かな時間を過ごす場所ではなく、安全を確保しながら保護しておく場所だということ。

「楽しんできてね!」と送り出せる場所ではなかった。

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施設の課題

政治的なこと、税金や補助金のことは語れるほど詳しくない。でも、問題が多く大きな改善が必要なことはわかる。


●障害の度合いや個々の特性を考慮せず、一派一括りで閉じ込めている。そのため、全ての利用者の自由と尊厳を奪っている。

障害の度合いで棲み分けできれば、本やおもちゃを置いて文化的な暮らしができる障害の子人も機会を奪われる。
激しいタイプの人は大人しい人や子供を傷付けてしまわないように隔離されている。


個々の適した環境を提供できる場所が無い。職員が足りない。ものすごく大変で危険もあるしストレスもかかる仕事であるにもかかわらず雇用条件が悪い。給与が低く重労働。職員も人生と暮らしの充実も利用者の環境が良くなることに繋がると思う。
むごい事件を報道で知ることもあるけど、だいたいの職員さんは懸命にサポートし働いてくれていると思う。
私は施設の環境について職員たちを責めるような気持ちは一切ありません。行政の行き届いてなさに憤りを感じる。


政治は今後新しい施設を作らない方向だと目にした。そんなのは逆!増やして!施設も職員も増やしてください!お願いします。

今後

今後私にできることはなんだろ?選挙には行ってるけどそれでは弱い。どんな風に声を上げどこに向かって叫べばいいんだろう。


勉強不足と現実を現状を知らないということを痛感している。

数年後になるのか数十年後になるのかはわからないけど、うり坊は施設かグループホームでの暮らしが必要になると思う。親は先に死ぬしオチャッピーに背負わせるわけにはいかないから福祉に頼るしかない。でも今のままの福祉、施設の状態では任せるにはあまりに悲しい。どうか未来を変えたい。変えて欲しい。

私に何ができるのか考え学んでいくしかない。

ただ、改善するためには現状をしる必要があるけど、その現状があまりにつらく目を背けたくなる。


強くならなきゃ。

2023年8月24日

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