ドラマで発達障害が描かれることについて思うこと〜間違った認識が広がってほしくない〜

過去にも発達障害の主人公が描かれているドラマはいくつもあって、だいたいが軽度知的障害、または自閉症のような個性として描かれているのが多いと思う。中には本当に重い障害を題材にされているのもあるけど、民放の夜に放送するにはサヴァン症候群でもないとドラマにならないからだろうけど。

(サヴァン症候群とギフテッドは似ているけど違います。)

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世間のイメージ

これまでほとんどうり坊の障害について他人と話すことはないけど、一番印象に残っているのは自閉症を自分の内に引きこもるタイプの性格のことだと思っている方がいたことかな。

どっかおかしいと陰口を聞いてしまったことはあるけど、これはある意味想定内だからね。



よくある反応は「自閉症って絵がすごく上手とか記憶力がずば抜けてすごいんだよね?」というイメージ。
当てはまる人もいればそうではない人もいるとしか言いようがない。
いたって平凡な発達障害の場合だってある。


これには相手の気遣いが多く含まれていると思っていて有り難く感じている。
子供の障害や困りごとを聞いて良い面を探して励ましてくれようという反応なのだと思うから。かえって気を遣わせてしまって申し訳ないくらい。


『多動』や『衝動性』というのも、実際はピンときていないのだろうと思う。

足がそわそわ動く、手をもじもじにぎにぎとしている、考え事中に部屋の中をウロウロする程度のイメージを持っている人が多いのではないかな?ドラマではそう感じで演出されてることが多いから。

正直今の私にとては多動ってそんなもんじゃないから。と思ってしまう。
衝動性も飛び出しや気が散りやすい、注意されて大きな声で泣く。大きな声で泣くくらいなら泣いてくれ。追加で暴れて物壊して自傷してさらに爆走で走っていく!くらいまで描いて欲しいよ苦笑

間違った認識

広く知ってもらって理解を得ていくことは大切なこと。それによって生きていける場が増えるかもしれない。適切なサポートが得られたり、手助けしてくれる人が多くなるかもしれない。

でも、間違った認識や思い込みで本人の本質や困りごとを全て『発達障害だ』と決めつけてはほしくない。

例えばそわそわと落ち着きがないのはADHDではなく何か別に理由や原因があるかもしれない。

誰でも得手不得手や性格による違いがあるのに、勉強が苦手、要領が悪い、忘れ物をしやすいということも発達障害だと思い込んで心配したり落胆するのも危険だと思う。

うり坊が発達障害だと知って「実はうちの子もそうじゃないかって心配で〜」と相談させることが増えた。出来の良い子を持つ人には相談しにくいってこともあるだろうけどね。

そんな時私も夫も「そうかもしれないね」なんて絶対に言わない。心配なら療育に行くとか診断を受けたら家族のサポートになるんじゃないかと専門家へ相談するように勧めている。そこで、どこにどんな風に相談すればいいのかと聞かれれば我が家の体験談を話すようにしている。


障害がある、グレーゾーン、苦手なことがある、困りごとを抱えている、など色々な人がいる中で、自分と違う人を『発達障害じゃない?』『あの人はサイコパスだ』とカテゴライズすることは社会全体の生きづらさにつながることだと思う。

とはえい、カテゴリーがない、所属がないという不安も不便もわからなくもない。

2023年1月28日

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