今日は幼稚園で行われた教育相談会に参加してきました。
長年特別支援学校で教員を務め、定年後は幼稚園などで子供の発達相談などを行っている先生との相談の機会でした。
当初、あーさんは幼稚園からご案内をもらった時には申し込んでいなかったんだ。
なんでかと言うと、これまで小児精神科医や保健師さんをはじめ療育関係の相談機関や色々な職種(理学療法士、作業療法士、心理士など)の専門家に相談してきた経験で、『子供の発達に関して目から鱗のような情報や、劇的な変化をもたらす方法はない』ということがわかっているから。
今は療育と幼稚園とうり坊の成長を一緒に考えてくれる固定した相談先があるので、あーさん的には相談相手に困っていなんだよね。
でも、今回その先生は幼稚園にも時々訪問してうり坊の事も見てくれたり、幼稚園の先生たちも対応方法を相談している先生とのことで、うり坊の担任の先生が直接「相談会に参加しませんか?」と連絡をくれたので参加することにしました。(実は、一回やんわり私は必要を感じていないと断ったんだけど、担任の先生の推しが強くて。強く断る理由もなかったから参加を決めました。)
相談内容
Q、叱られた時に笑っている
注意を受けてる時や叱られている時に笑ったり、ヘラヘラしていることが多いんだけど、実は感情とリアクションが一致していない。や、笑うことが解決策だと思っているということもあるかもしれないと最近思うんです。どんな理由が考えられますか?また、その時の対処法や笑う以外のリアクションの教え方はありますか?
A、『笑う』ということに我々とは違う意味があるかもしれないとい着目はとても良いですね。
笑うことによって相手が喜んでくれたという成功体験によって笑っている場合もあるし、気持ちをリアクションが一致していないということもあります。これは本人にしかわかりませんね。
でも、今後の社会生活において叱られた時に笑っているのは本人にとって特にはならないので止めさせたいですよね〜。
→うん。だからどうしらいいんでしょう?の繰り返しとなる笑
Q、外出先でテンションが上がってしまった時やストライキで動かない時の対応方法
A、先生:事前予告やスケジュールを繰り返し知らせるなどをして、テンションが上がってしまわないように先手を打っておく。それでもテンションが上がってしまったりパニックになった時は、まずは安全を確保する。
→これ基本中の基本。やれることは全てやっている自負がある。それでも困っているから聞いてみたけど、劇的対処法とは出会えず。
Q、最近左目でテレビなどを見ている。発達障害児の対応に慣れている眼科を知りませんか?
A、先生:そういう子多いですね。よく聞きます。
視覚情報の入力方法を変えたりして楽しんでいるみたいですよ。詳しい病院はわかりません。
→そうか〜。うり坊の遊びなのかもしれないのか!その可能性はあるある。と新しい気付きとなりました。
Q、きょうだい児へのいじめはありますか?
A、きょうだい児が上の学年の場合は上の子のキャラクターによるところが大きく左右しますが、きょうだい児が下の子の場合は嫌な思いをすることが上の子の場合と比べて多くあるかもしれませんね。
→オチャッピーにとっても良い環境を整備していかねば!!
という内容でした。
解決策以外にも得るものはある
とても物腰の柔らかい優しい先生でした!
相談は解決しませんでしたが、私は「うん。だいたいこういう回答だよね。」と先生の話を聞きながらも、何か解決の糸口を引き出せないかと質問を重ねたり、聞き方を変えたりしてもたけど、相談会というよりは座談会という感じでした。
昔のあーさんは、「全然解決しなかった!」「もっとプロならではの方法は無いの!?」「相談ってただ話しただけじゃん!時間の無駄だった」と思う時期もありました。
でも、療育に劇的な方法はないんだと知ってからは(効果だと言われている方法を根気強く続けるという基本的なことを行った上での話です。)
ここで大事なのは『障がいに理解のある方に話を聞いてもらう安心感と、人に話す大切さ!』だと思うようになりました。
あーさんも今回の参加に乗り気ではなかったから、矛盾したことを言ってると思うけど、せっかく参加したんだから何か得るものがあった方がいいじゃん。
育児は大変だけど、発達障害児の育児中のお母さん(お父さん)は孤独になりやすいと思う。障害について理解してもらえない孤独さ、問題行動によって外の世界と断絶されてしまい孤立化してしまうなどあるよね。
実母でさえ相談役にはならないこともある(定型発達しか育てたことがない人には実感できない困難さがあると思います。)
そういう環境で発達障害に詳しい人や理解のある人に話しを聞いてもらう時の安心感ときたら!!そして共感してもらえる喜び!心が解放されて軽くなっていくよ。
一人で抱え込んでる保護者の方がいたら、適切な人に話しを聞いてもらって欲しいと思う。
だいたいの方は障害について十分勉強してるだろうし、必死に試行錯誤しているだろうから、新しい発見は無いかもしれない。でも理解ある誰かに「わかる。わかる。大変だよね」って共感してもらうと気持ちが軽くなるからさ。自分のやっていることは間違っていないという確認にもなる。
貴重なお褒めの言葉
うり坊の相談などで行くどこの機関のどの人からも「よく勉強していますね」「すごくお子さんのこと観察して見ていますね」と褒めてもらえることが嬉しい。
これは親を励ますリップサービスなのかもしれない。
その真意はわからないから、褒められて『嬉しい』って気持ちを大切にしようと思う。
だってあーさん、かなり至らない人間なんだもん。貴重なお褒めの言葉は有難く受け取りたいじゃん!
2021年7月26日