映画『護られなかった者たちへ』見て来ました 〜映画の感想を含みます。ネタバレあります〜

今朝は幼稚園に行きたくないとストライキするうり坊と格闘しました。
登園バスには間に合わず遅れて徒歩でテクテクと登園しました。オチャッピーは元気にバスで行きました。

うり坊を幼稚園に送った足で映画館へGO!

 

佐藤健さん主演の『護られなかった者たちへ』を見て来ました。
詳しいストーリーを書くつもりはないけど、登場人物の関わりとかキャラとか出てくるし、「この映画を見ると、こういう感情になるんだ」とストーリーを連想してしまう人も居ると思うから、これから真っさらな気持ちで映画を見に行きたいと思っている人はこの先を読まないでください。


ただ、とても素晴らしい映画だったので、たくさんの人に見てもらいたいな。と思いました。



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佐藤健さんが大好き

震災を扱うストーリーだし殺人だし、見た後気持ちが沈んでしまったら嫌だな。という不安が少しあったんだけど、佐藤健さんを見たいがために特攻したわけです。



健さんは今回も素晴らしい演技でした。いやいや、健さんに限らずキャストがすごいの。

阿部寛さんもこんな顔して泣くんだな。って表情が胸にくるし、林遣都さんは、ムシャクシャしてる根はいい奴やれせたらこの人最高よね!って感じで。中でも清原果耶さんの演技に驚いた。こんな可愛い子がここまで憎しみを込めた眼差しができるのか!すごい女優さんだな。と感動しました。

今の幸せ

私は「上を見てもキリが無いし、下を見てもキリがない」ってよく思うんだけど、それって違うのかな?

学歴や経歴生まれや育ち、お金持ち高価な装飾品や立派な家や車。人を羨ましく思うことがある。そんな時「上を見てもキリがない。人と比べることはない」と自分に言い聞かせる。逆に「自分よりも大変な人や辛い人はいる。でも、私の苦しい気持ちが無いものにはならない。辛いものは辛いし欲しい物は欲しい」と思ってしまう。
でも、それって少し違うかな?もう少し寛容な見方があるんじゃないの?と自問自答しています。


『足るを知る』私の人に言われたくない言葉ランキング5には入ってくるだろう言葉だけど、自分自身で気付く分にはとても素晴らしい言葉だと思う。


夫と子供たちがいる。少ないけど友達もいる。笑顔で挨拶を交わすご近所さんも遠く離れているけど親兄弟がいる。育児をサポートしてくれる療育の先生やその制度を利用することができる行政、うり坊を受け入れてくれた幼稚園がある。家も車もあるし食事もできている。



生きていくのに必要な物は全部揃ってるのに、昨日のブログでは「ママ一人きりなのよ!」とワンオペに鬱憤を爆発させていた自分が恥かしい。

ワンオペになってしまう瞬間もあるけど、手を差し伸べて協力してくれる人たちがいるのに。夫に不満が多いのもワガママが過ぎる、自分の苦労しか見えていない。子供たちが必要としてくれる存在意義を重荷と感じてしまうことへの罪悪感。など、

どれこれも大切な人と大切な時間であることを気付かせてもらいました。

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わからなかったこと

八雲さんと城之内さんが殺されるけど、この二人は言葉が過ぎたな。ってことはあったけど、殺されるほどの悪人だったのだろうか?

少なくともカンちゃんにとっては殺したい相手だったんだよね。
利根が「死んでいい人なんていないんだ」と言うシーンは重たかったな。

映画では詳しく描かれてなかったけど、この二人の信念って何だったんだろう?なんでああいう行動をしたんだろう?と腑に落ちなかった。カンちゃんや利根の立場だったら、恨みを抱くだろうと思うけど。上崎さんは懸命に勤務されてたんじゃないかな?その上で社会を変えていこうと本気で思って代議士になったんじゃないかな?と思った。

あと!あの公園のダンスシーン!あれ必要?全然状況とも心境ともあってなかったよね?違和感しか感じなかったー。

桑田佳祐『ミスタームーンライト』

正直言うと「えー?桑田佳祐?今もう令和だよ?」って思ってた。ご本人様ファンの方々すみませんでした!


このエンディング曲が、これがもう沁みる沁みる。


エンドロール見ながら涙が静かにツーツー頬を流れていくのよ。桑田佳祐さますごいなぁ。

失ったのもの過ぎ去ったこと今生きていること。全てが寂しく温かく心を流れていって、映画のキャストたちがこの世に実在したように走馬灯として浮かんでは消え、私自身の記憶と今を映し出していきました。

「何も無い、ひとりぼっちだ・・・」と泣くことさえ止めて卑屈になっていた頃もあったけどあーさんだけど、妻になり二人の子供の母となった私という一人の人間が、誰かの強さや優しさや愛とか幸運とかの連鎖で今も生きていることを忘れないように暮らしていこう。



帰宅後、iPhoneでミスタームーンライト聞きながら蕎麦食べたら、また涙出た〜。うどんじゃないところはご愛嬌というか、煉獄さんパッケージが良かったから仕方がない。

次は『燃えよ剣』

来週は『燃えよ剣』を見に行こう!
司馬遼太郎先生ファンとして無視できません!

護られなかった者たちへも、行政という立場と保護を必要とする市民の構図。支援者と受給者。立場が違ってもそれぞれの役割や都合や責任があって、ある一面だけを見て善悪を決めることは難しいと思ったけど(けいさんが生活保護を受けられなかったのは仕方がないことだとは思わない。助けが必要なのは明らかだった)

燃えよ剣のような幕末志士の話も立場違いの正義の争いだから悩ましい。

新撰組から見た正義と倒幕派の正義!物語の主人公の視点から正義が全然違うのものになる。
鬼滅の煉獄さんが死んだのは受け入れ難いことだったけど、猗窩座も「そりゃー鬼にでもなりたくなるかもね・・・」って思うところもあるし。


それぞれにそれぞれの都合というものがある!

これ大事なことだからあらためて心に留めて暮らしていこうと思います!

2021年10月13日

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