無痛分娩とは?流れ・費用・実際の痛みを体験ブログにしてみた!

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出産時の陣痛、痛いの嫌ですよね!妊娠したら皆様『無痛分娩』という言葉を検索しているのではないでしょうか。日本ではまだ認知度が低く無痛分娩が出来る施設も少ないですし、無痛分娩に関する情報が乏しいのが現状です。

私は、第一子、第二子ともに無痛分娩による出産を経験しました。この記事では、無痛分娩に興味のある方々の参考になればと思い私の体験ブログ風にまとめてみました!

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無痛分娩とは?流れと費用などざっくりまとめ

無痛分娩とは、麻酔薬(硬膜外麻酔)をつかい、陣痛の痛みをやわらげながら出産する方法です。麻酔で完全に眠ってしまうわけではなく、痛みをやわらげつつも、意識はある状態です。分娩時のいきみは必要ですし、出産直後の赤ちゃんを抱っこすることもできます。

つまり、痛みが軽くなるというだけで通常のお産とほとんど変わりません。「無痛分娩」という名前から「まったく痛みがない」というイメージがあるかもしれませんが、あくまでも「痛みが軽くなる」だけということは頭に入れておきましょう。また、無痛分娩の場合、分娩日を決めて行う計画分娩になることが一般的のようです。もちろん、計画分娩でなくても無痛分娩はできます。

無痛分娩の流れと費用などまとめ

無痛分娩の主な流れとは次の順番になると思います。

  1. 無痛分娩が可能な病院・産院調査&出産予約
  2. 出産前日、もしくは当日に硬膜外麻酔を準備
  3. 陣痛が始まったら状況を見て麻酔薬を注入
  4. 痛みに合わせて適宜麻酔薬を追加

無痛分娩に伴う費用は、普通の出産にかかる費用にプラスする形で支払うことになると思います。相場は病院・産院ごとに変わってくると思いますが、私は追加費用としておよそ5万円を支払いました。無痛分娩にかかる費用は保険適用外です。

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無痛分娩でも痛い?初産のブログ風体験記

私は第一子、第二子ともに無痛分娩で出産しました!一人目と二人目で無痛分娩の流れは同じでしたが、お産の進み方は違ったのでそれぞれ別にまとめてみたいと思います!私は計画無痛分娩だったので分娩予定日の前日に診察を行いました。その結果、バルーン挿入をすることに・・・あと硬膜外麻酔用の管を背中に入れました。

初産本番はどうだった?

12:00~13:00での1時間の出来事を書きたいと思います。

無痛分娩で麻酔をしていても完全に無痛ではなく、陣痛の波も感じるし、いきみたい感覚や赤ちゃんが降りてきている感覚もあるし、頭が子宮口から出てくる痛みもあった。完全に痛みをとっていないから自分の感覚でいきむことが出来たのは良かったのかもしれない。

なかなか頭が出てこなくて急遽会隠切開に・・・切るという恐怖感が大きかったが痛みはチクッとした程度だった。胎盤を出すときは全く痛みを感じなかったのでやはり麻酔は効いていたんだろう。その後会隠を縫合して終了。縫合の際少々痛みがあったので遠慮せずに局所麻酔をしてもらいました。

散々痛い思いをしたのだから、もう少しの痛みも勘弁してほしい。回避できる痛みは徹底的に回避したい。そう思った。生んでしまえば爽やかな気分でカンガルーケアをする事ができた。自然分娩ではこうはいかないらしい。

2時間分娩台で休んだあとは自力歩行で自室まで戻ってトイレも行けた。麻酔が切れてからは夜に子宮の収縮があり痛みが出て鎮痛剤を飲む。

二人目の無痛分娩~ブログ風体験記~

年子で第二子を出産しました。第一子と同様に、計画無痛分娩で出産しました。無痛分娩に興味のある方のために、体験記として残したいと思います。妊娠出産は個人差が大きく、同じ母体でも毎回違うものですので、参考までに見ていただきたいです。

今回も無痛分娩にした理由

  • 第一子の時も無痛分娩だったが、麻酔をしていても結構痛みがあったので、自然分娩ではどれ程痛いんだろうか?という恐怖があった。
  • 平日は夫が仕事で不在なので、急な破水や陣痛の際に、上の子の面倒を見ながら準備や移動が心配だった。
  • 分娩当日、上の子の預かり保育の予約ができる。
  • 立会い出産希望のため、夫の仕事のスケジュール管理がしやすい。

1回目と同じ産院での出産のため、スケジュールは同じ。一度体験済みなので、右往左往したり不安は無いけど、痛みを知っているだけに「あの痛みをまた経験するのか」という恐怖心のようなものはあった。

出産当日の行動

分娩への緊張や不安、家に残して来た夫と息子が気になる、慣れない入院のためなかなか熟睡できなかった。熟睡できなかった原因のもう一つが、MYタオルケットを忘れてしまったこと!!私はMYタオルケットが無いと落ち着かない!掛け布団一枚で全然落ち着いて寝入ることが出来なかった。今日、夫に持ってきてもらおう。第一子の時はMY枕を脇に抱えて入院して、翌日バスタオルを届けてもらった事を忘れていた!

そんなことはさておき、前回同様、起きてから診察、子宮口の状態をチェックして破水。そうこうしてるうちに夫と息子が到着しました。息子は預かられていきましたがw

陣痛促進剤を投入しつつ、まったり夫と話をしながら過ごしていると、徐々に陣痛が来ました。今回は、前回の反省を生かして早めに麻酔を入れてもらうことにしました。麻酔をしても痛いことは痛い、とても痛いのですが・・・前回に比べると楽に感じていました。破水してから2時間後くらいに分娩室に移動して分娩に。今回は切開もせずに生むことが出来ました。早めに麻酔を入れていたおかげで、前回に比べて体力的に楽でした。もちろん、痛いことは痛かったです!

出産翌日

8:30診察。子宮の状態の確認。体はぴんぴんしていて、スタスタと歩いて診察室まで移動できた。診察時に「腰と足が痛い」と話すと、医者「出産したんだから痛くて当然です」と。そりゃそうか。

看護師さんにも、「すごく状態がいいですね!安産だったんですか?」と言われ、昨日出産したこと、超スピード出産で安産だったことを話すと、「昨日出産したとは思えない!」と驚かれる。

私自身は他の方の産後の状態がわからないけれど、何人も出産を見てきた人が言うのだから、私は本当に元気なんだろうと認識する。これはきっと無痛分娩のおかげだと思う。長い時間痛みに苦しむことなく産むことができたからではないでしょうか。

産後二日目

沐浴実習を受けたり、授乳を開始したりしつつも、のんびりと過ごす。至って元気なため少し退屈になる。まだ軽く後陣痛があるので、時間を見て痛み止めを服用する。

産後三日目

血圧が上がって体調が悪くなる。動機と目眩の自覚症状がありました。無事に出産が終わり、母子ともに健康とのことでハイになっていたんだと思う。実際助産師さんの話では、「分娩時にアドレナリンがたくさん出るから、分娩直後は興奮状態になっているから、不調に気づかない事もあるんです。アドレナリンが切れて、ふと体調を崩すことはよくある事です」との説明でした。

できるだけ横にある様にして安静に過ごしていたら、夕方には回復する。後陣痛はもうほとんど感じない程度。

産後五日目(退院)

8:30 診察。母子ともに異常なしとのことで予定通り退院となる。体調は良い。上の子(12キロ)を抱いたり、動き回ると流石にまだしんどい。

一人目と二人目の違いとは?

一人目に比べて二人目は、麻酔量と麻酔の使用タイミングが違ったと思います。バースプランの事前打ち合わせ&分娩当日の担当助産師さんとの相談で、「前回はせっかく無痛分娩にしたのに、結構痛かった。無痛分娩をした友人はもっと痛くなかったと言ってたのに!今回はもっと麻酔を効かせる事はできないのか?」と相談をしていました。

私が出産した産院では、「陣痛の波を感じ、自分で息む力を残す程度に麻酔の効果を留める」とういう方針だったので、麻酔量は少なかったのでしょう。それ以外にも、初産で麻酔があまり効かなかったのには、

  • 分娩の進みが早く、麻酔が完全に効く前に生まれたのではないか?
  • 麻酔が効きにくい体質なのでは?(お酒が強いなど)

このような理由が考えられるとのことでした。そこで二人目は、陣痛が起きたらすぐに麻酔を開始することにした上で、前回よりも麻酔を多く使うことにしました。あわせて、麻酔が効きにくい様なら硬膜外麻酔に加え和痛も併用しましょう。という作戦を事前に立てたことが功を奏して、二人目は一人目より痛くなかったです!

私が計画無痛分娩にした理由

生理痛が非常に重くそれ以上に陣痛や分娩は痛いのだと思うととても耐えられないと思ったので、お金がかかっても少しでも痛くなく楽な方法にしたかった。合わせて計画にしたのは、一人でいる時や深夜、休日に陣痛や破水が起きた時に冷静に対処する自信がなかったのと、いつだ?そろそろか?と予定日が近づくにつれてハラハラしながら生活するのが嫌だった。時間外診療費を払わなくて良い。実家の母に来てもらうための段取りが事前にできる(航空券の手配など)夫の仕事の調整ができるなども計画分娩を選択した理由です!

私が考える無痛分娩のメリットとデメリット

計画無痛分娩を2回体験した私なりのメリットとデメリットをまとめてみました。

メリット

  • 計画分娩だと、産後の予定が立てやすい。
  • 今日か明日かとハラハラしたり、急な陣痛や破水に怯えることもない。(計画分娩予定日よりも早くに生まれることも、もちろん可能性としてはあります)
  • 痛みに対する恐怖が和らぐ
  • 陣痛中もリラックスして過ごせる
  • 体力の消耗が少ない
  • 赤ちゃんを取り上げる瞬間を落ち着いて見る事ができる
  • 産後の回復が早い(そもそもダメージも少ないので)

デメリット

  • 費用がかかる
  • 無痛分娩可能な産院が少ない
  • まだまだ無痛分娩に理解がない方がけっこういる。『お腹を痛めて産んでこそ』と言われることもあるし、『痛くなかったんでしょ』と、お産を軽く扱われたりなど
  • 麻酔の効果により
    – 陣痛が遠のいたり、子宮口の開きが悪くなり、お産が長引くことがある
    – 息む力が弱くなるので、吸引分娩になることがある
  • 麻酔事故の可能性が少なからずある
    *2017年8月に日本産婦人科医会が、2010年~2017年2月までの母体死亡例271例のうち無痛分娩は14例と報告しています。一方、厚生労働省研究班は、2010年1月~2016年4月の間に報告された妊産婦死亡者数を報告しています。全体の妊産婦死=298名そのうち、無痛分娩による死亡者=14名全体の死亡数のうち「4%程度」です

まとめ

私の場合は無痛分娩は「無痛」ではなかった。しかし痛みはかなり緩和されていたと思う。普通分娩とは違い、硬膜外麻酔の管を入れる痛みや計画分娩と併用になったのでバルーンや促進剤を使用することになり分娩するまでの工程は増えたし費用も多くかかったが、それだけの価値はあったと思う。

しかし、どんなに周りから「超安産だった」と言われても、私史上最も痛い経験だったことに違いはない。けれど、翌日には筋肉痛はあったものの比較的普通に歩いたり動く事ができた。他の入院者の方を廊下で見かけたが歩行もままならず疲労困憊の表情をしていて、自分が安産でなおかつ無痛分娩の恩恵を受けたことを実感した。無痛分娩にして良かったと思っている。

日本では無痛分娩ができる産院がまだまだ少なく、母体や胎児の状態や費用面など、無痛分娩を希望するすべての妊婦さんが可能なわけではありません。

条件や状況は皆違うでしょうが、可能であれば無痛分娩を私はオススメしたいです!

分娩時の痛みは軽減しましたが、それに伴い愛情が減少するようなことは全くありません。生みの痛みと愛情は比例しませんので安心してください。

抜歯だって昔はペンチで引っこ抜いてようですが、今は麻酔しますよね?医療技術が進んで、負担を減らせる時代になったのに、わざわざ苦痛や身体的負担を選ぶことはないという考えが私にはあります。

また、核家族化で人手が足りない、高齢出産で妊婦の親も高齢のために手伝いをお願いできないという話も耳にすることがあります。ただでさえ授乳や抱っこ、オムツ交換などで休む暇もない産後生活において、回復が早いのはとっても助かります。その分のエネルギーを赤ちゃんを可愛がるパワーに回すことができます。

『痛く苦しくつらい』イメージが前面にくる分娩から、リラックスして赤ちゃんとの対面の時を待ち望む豊かで幸せな時間となる分娩方法として、無痛分娩がもっと普及してくれたらいいなと思います。

出産に際して、それぞれの妊婦がかかえる事情や状況により、すべての妊婦が希望通りの分娩ができるわけではありません。場合によっては帝王切開になることだってありえます。どんな方法で分娩しても命の尊さや母子の絆は変わりません。

今回はあくまで『可能であるならば』という前提で無痛分娩について書かせていただきました。

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